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不動産未経験者は、売買か賃貸どちらが転職におすすめか解説!

2024年03月21日

未経験から不動産業界に転職する場合、売買と賃貸どちらがいいのでしょうか?特に不動産業界の経験がない方は迷うポイントになるでしょう。今回は、そんな方に向けて、未経験の転職で売買と賃貸どちらがおすすめなのかを解説します。

それぞれ向いている人の特徴についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

こんな⼈におすすめの記事
・未経験で不動産営業に挑戦したい
・未経験であれば売買と賃貸どちらがおすすめか知りたい
・売買と賃貸で向いている人の特徴を知りたい

売買と賃貸ならどちらがおすすめ?

結論、不動産未経験の場合、売買と賃貸どちらがおすすめかは、転職後に求める目的やこだわりによって異なります。

以下では、売買と賃貸それぞれで目的やこだわりとするべきポイントを解説するので、参考にしてください。

高い専門性や営業スキルを身につけたいなら売買

不動産売買は高額商材であり、一生に一度の経験というお客さまも多いため、責任も求められます。

そのため、実務を通じて高い専門性や営業スキルを身につけることができます。一度身につけた経験は蓄積されていき、その後のキャリアにも活きてくるでしょう。仲介や買取、開発など幅を広げていくことも可能です。

また、多くの会社では実力主義のケースも多く、年齢や学歴に関係なく活躍できるため、高収入を目指したいという人にもおすすめです。

厳しい営業目標に縛られず接客を極めたいなら賃貸

たくさんの不動産を見ることが好き、多くのお客さまと接して不動産の業務内容に慣れたいと言う方には、賃貸がおすすめです。

賃貸は、売買より繁忙期と閑散期がはっきりしている特徴があり、繁忙期(1~3月)には、接客だけでなく契約書類の作成や契約更新手続きなど、忙しい業務を経験することができます。

不動産業界だけでなく営業職も未経験で、はじめから売買は心理的なハードルが高いという方は、まず不動産業界の経験を積むために、賃貸への転職がおすすめです。

賃貸営業はとにかく案内業務が多く、お客さまとコミュニケーションを取る経験を積みやすいため、接客スキルを高めたい人にも適しています。

売買営業の仕事内容を紹介

売買営業は、不動産の売主さまと買主さま、それぞれに対して営業活動をする仕事です。

ここでは大手や中小に関係なく、売買営業で基本となる仕事内容全般を紹介するので、参考にしてください。

不動産査定

不動産査定は、家や土地など不動産を売却したい売主さまからの依頼を受けて、その物件を査定する仕事です。売買営業をする上でとても大切かつ基本的な仕事です。

エリアごとの不動産相場や駅距離、住環境、築年数、間取り・仕様、道路付けなど、物件周辺の環境や不動産についての深い知識が必要となります。

一方、査定を間違うとお客さまからの信頼を失い、売却を任せてもらえない可能性もあるため慎重さも求められる仕事です。

役所調査

役所調査は、各市区町村の役所や自治体で、都市計画に基づいた法令上の制限やライフラインの使用状況、道路種別、建て替えができるか等、扱う物件について調査する仕事です。

例えば、土地を売却する際、調査不足でお客さまが希望する建物が建てられないなど、小さなミスが大きなトラブルを招く可能性があるので、非常に重要な仕事であると言えます。

媒介契約の締結

売主さまから不動産の売却を任せてもらえる場合、媒介契約を締結します。

媒介契約には、専属専任媒介、専任媒介、一般媒介があり、それぞれで売主さまに対する拘束力や不動産会社側が負う責任・義務の内容に違いがあります。

売主さまメインで営業活動を行う「元付け営業」において、この媒介契約を締結することは、非常に大切な業務です。

売り物件の情報収集

客付け営業の場合、不動産を買いたい人への物件紹介の為に、日々レインズやポータルサイトなどで売り物件の情報を確認します。

売買仲介の場合、市場に出回っている物件の中から、買主さまに合った物件を紹介できるため、日々の物件情報の確認は、買主さまの満足度を上げる為に重要な業務です。

電話営業

電話営業は、過去、反響があったお客さまややり取りを継続しているお客さまに対して、物件情報の紹介や現在の検討状況を確認するために電話掛け(架電)をする仕事です。

物件案内や来店のアポイントを取ることが電話営業の主な目的であり、契約を取るためのきっかけ作りとなる重要な業務となります。

ポスティング

ポスティングとは、売り物件のチラシを各住宅のポストに投函する仕事です。

インターネットが普及している今、昔ほどポスティングをする会社は少なくなりましたが、実施している会社はまだまだ多くあります。

現在、マンションなどの共同住宅を中心にチラシの投函を禁止している物件が多いため、会社によっては、業務にない場合もあるでしょう。

物件案内

物件案内は、不動産を買いたい人に売り物件を案内する客付け営業の最もメインとなる仕事です。

お客さまが物件を気に入って購入の意思が固まった場合は、物件価格や契約日などの条件を記載した買付証明書を買主から取得し売主さまに提出します。

契約書類の作成

売主さまと買主さまで契約条件がまとまった後は、契約書を作成します。

契約書の作成は会社によって異なりますが、基本的に契約条件をすべて把握している営業が作成する会社が多いです。

売買契約の締結

予定していた契約日には、売主さまと買主さま立ち合いのもと売買契約を締結します。

物件の重要事項説明と契約内容を改めて確認し、認識の相違が無ければ記名・押印をした後、買主さまから売主さまに対して手付金を支払った時点で、売買契約が成立となります。

物件の案内や売主さまとの条件交渉など、さまざまな壁を乗り越えた後の契約には、とても達成感があります。

銀行ローンの手配

住宅ローンを利用する場合、お客さまではなく、営業が銀行ローンの手配をすることもあります。

事前審査と本審査があり、それぞれローン申込書の記載と必要書類を買主さまから取得し、銀行に提出します。

測量や登記の手配

物件の引き渡し前に、土地家屋調査士と測量業務、司法書士と登記業務などのやり取りをする場合もあります。

作成された測量図が契約内容と異ならないかの確認、所有権移転と抵当権設定をする為の必要書類を買主さまに案内することなどが、各業務のポイントです。

物件の引き渡し(決済)業務

ローンの手配や登記の準備が完了した後は、あらかじめ定めた引き渡し日に、売主さまと買主さまが立ち合い、物件の引き渡し(決済)を行います。

登記の手続きが終わり、決済金の入金が確認できた時点で、所有権の移転は完了です。

仲介手数料は、基本的に決済日に支払われるので、手付金の入金を会社に確認し着金確認が取れた時点で、売買仲介としての仕事が完了します。

賃貸営業の仕事内容を紹介

ここでは、賃貸営業の仕事内容について紹介します。

売買営業と大きく異なるわけではありませんが、先述した売買の仕事内容と合わせて参考にしてみてください。

店頭での接客対応

賃貸は、売買よりもお客さまが店頭に直接訪れるケースが多いです。

お客さまから希望する物件のイメージをヒアリングして、募集中の物件があるかどうかを確認します。

物件案内

お客さまが希望する物件をヒアリングした後は、募集中の物件の中から複数件ピックアップして実際に現地を案内します。

基本的に車での案内が多く、件数は3~5件程度のケースが多いです。

賃貸借契約書類の作成

何件か物件を案内する中で、お気に入りの物件が見つかった後は、物件を借りる賃貸借契約を締結するため契約書類を作成します。

売買営業と同様、会社ごとに営業が作成するケースとそうでないケースがあります。

賃貸借契約の締結

契約書の作成が終わると、借主と賃貸借契約を締結します。

契約後は、契約で定められた入居日に合わせて、鍵の引き渡しを行います。

契約更新の案内

管理物件の入居者に対して、契約満期が近づいたタイミングで、契約更新の案内をする業務もあります。

基本的に3月で契約満期となるケースが多く、その時期は賃貸営業にとって非常に忙しい時期にあたります。

オーナーさま対応

管理や客付けを任されている物件のオーナーさまとやり取りするケースもあります。

賃貸管理がメインである会社の場合、管理戸数が会社の収益を大きく左右するため、物件オーナーさまとの関係性が非常に大切です。

オーナーさまが、追加で賃貸物件を購入した場合には管理委託、管理物件が古くなってきた場合は修繕などの提案をすることもあります。

売買営業に向いている人の特徴3選

ここでは、売買営業に向いている人の特徴を3つ紹介します。

以下で解説する内容に当てはまる人は、売買営業に向いている可能性が高いです。

専門性を身につけ不動産のプロになりたい

売買営業で扱う不動産の価格はとても高額です。

特に都心部の場合、1件あたり数千万~数億円の物件を扱うことも珍しくありません。

高額物件ほど基本的に契約をまとめるのが難しいため、営業としての手腕が求められます。

成果を上げるためには、日々の勉強は欠かせません。また物件は個別具体性があるため、実務をこなせばこなすほど専門性も身に付きます。

さまざまな物件を扱いたい

売買営業は戸建や土地、分譲マンションなどの実需不動産から、区分マンション、アパート、駐車場などの投資用まで幅広い物件を扱います。

よって、さまざまな物件を扱って不動産営業としての経験を積みたいという人は、売買営業がおすすめです。

またエリアによって、戸建を得意としている会社・マンションをメインに扱う会社なども異なる点も認識しておきましょう。

高収入を目指したい

営業成果を出して高収入を目指したい人は、売買営業に向いています。

賃貸営業が稼げない訳ではありませんが、手数料ビジネスである仲介業の場合、物件の成約単価が高い売買営業の方が、高収入を実現できる可能性が高いです。

賃貸営業に向いている人の特徴3選

ここでは、賃貸営業に向いている人の特徴を3つ紹介します。

賃貸営業も売買とはまた違った魅力があり、以下の内容に該当する人は、賃貸の方が向いている可能性が高いです。

お客さまとの距離が近い営業がしたい

賃貸営業はお客さまが学生や新卒の社会人など、若者の方が多いです。

物件を案内する数が多く、接客時間が長いこともお客さまと仲良くなりやすい大きな理由でしょう。

売買のように高額商品を扱う営業ではなく、比較的、フランクな接客をしたいという人は、賃貸営業がおすすめです。

物件を見るのがすき

賃貸営業はデザイナーズ物件や高級賃貸マンションなど、さまざまな物件を案内します。

高級感あふれる物件や個性的でおしゃれな物件など、ありとあらゆる物件を見ることができるため、賃貸営業は、不動産好きが多い傾向もあります。

賃貸経営や管理について学びたい

賃貸営業は、間取りごとのニーズや客付け方法、修繕・リフォームのことなど、賃貸経営や管理についての専門知識が身につきます。

売買では得ることができない経験や知識であるため、将来的に副業で不動産投資をしたい人なども、賃貸営業はおすすめです。

まとめ

今回は、不動産未経験の転職で売買と賃貸どちらがおすすめなのかをテーマに、向いている人の特徴などについても解説しました。

解説したように、売買と賃貸それぞれに魅力やメリットがあり、転職で求めるべき要素も異なります。

売買から賃貸、賃貸から売買への転職も問題なく可能であるため、ぜひ今回の内容を参考に、まずは自分に向いていると思う方から、挑戦してみることをおすすめします。


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監修

不動産のOTOMO

不動産ブロガー。30歳未経験で不動産業界に転職し、営業や企画に携わり、宅建も取得。不動産業界の魅力を伝えるため「不動産のOTOMO」ブログ運営を開始し、累計40万PVに到達。JOBRIDGEの理念に共感し、不動産業界の魅力を伝えるコンテンツを配信中。 資格:宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)

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