不動産業界の面接ではどんな逆質問が効果的?具体的な参考例を知りたい。そんな人は多いのではないでしょうか?
今回は、そのような方に向けて不動産業界の面接で有効な逆質問15選を挙げて、直前にチェックするべきポイントについて解説します。逆質問は、入社への本気度ややる気をみられ、合否を分けるポイントにもなるため、ここでの内容をぜひ参考にしてください。
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・不動産業界で特に効果的な逆質問を知りたい
・すぐに使える具体的な逆質問を知りたい
・逆質問を考えるポイントを知りたい
採用面接における逆質問の意味を考えよう
まず、採用面接における逆質問の意味は、入社への本気度ややる気を確かめることです。
面接官の質問に対する回答は、基本的な面接対策をすることである程度、どの会社を受けても応用ができます。
しかし、逆質問については、会社ごとで個別に考える必要があります。逆質問を求められた場合に無いと答えてしまうと、自社に興味がない、やる気を感じられないと判断される場合も少なくありません。
逆質問を重視していない会社もありますが、会社によっては、面接官からの質問よりも「入社前に聞いておきたいことはありますか?」など、逆質問が面接の多くを占める場合もあります。
採用の合否を決めるくらい重要視している会社もあるため、逆質問をされることを前提に、企業研究をしっかり行い、会社ごとの逆質問を考えて置くことが大切です。
不動産業界における面接の重要性
不動産業界は、会社との相性や実力を見極めるために、履歴書や職務経歴書の内容よりも面接が重要視される傾向があります。
履歴書や職務経歴書に書ける内容が少なかったとしても「とりあえず会ってみよう」と面接まで進める会社も多いです。逆に言うと、過去の実績や持っている資格など、書類に書いている内容が魅力的であっても面接時の印象が良くないと採用にはなりません。
また、実力よりもやる気や人間性を重視する会社が多く、やる気がない、社風に合わない人材もNGにする会社が多いです。逆質問は、会社への興味ややる気をアピールできるチャンスになるため、事前に質問内容を考えた上で面接に臨みましょう。
不動産業界の面接で有効な逆質問15選
それでは早速、不動産業界の面接で有効な逆質問15選を紹介します。
逆質問に限ったことではありませんが、面接で伝えることは、内容はもちろん伝え方が大切です。
以下では、応募する会社、業務内容、業界ニュースや市場環境の3つの観点に分けて質問例を紹介します。それぞれの効果的な伝え方についても紹介するので、ぜひ実際の面接でも応用して使ってみてください。
応募する会社についての逆質問
まず、応募する会社全体についての質問例です。
基本的に自分が会社を魅力的に思っていることや興味があること、働けることを楽しみしていることが伝わるような質問内容を考えます。
業績が順調である最大の要因は何であると考えますか?
業績が順調な会社の場合、順調であると分かっている上でうまくいっている理由を聞くと効果的です。
「HPやIRなどで、業績を拝見させて頂きましたが、」などの前置きをした上で、質問すると細かな企業研究をしていることが分かり、更に印象がアップします。
営業職であれば売上や利益、利益率など、数字の面まで把握して質問すれば、営業として数字に強い印象も与えることが可能です。
競合が激しい中で他社と差別化しているポイントは何ですか?
不動産業界は、競合が激しい業界なので、他社との差別化ポイントを質問すると好印象です。
企業研究によって、事前に差別化ポイントが何となく分かっている場合は、「他社とは○○の点で差別化できていると感じているのですが、認識はあっていますか?」といった伝え方をすると知的な印象を与えます。
単に、差別化ポイントを丸投げして聞くことは、面接官によっては何も考えていない印象を与える可能性があるため、事前にある程度、考えたことが分かる質問内容にすることが大切です。
社内はどんな雰囲気ですか?
社内の雰囲気を聞く質問もあります。
「HPの社員インタビューで○○さんの記事を拝見し、明るい雰囲気の印象を受けましたが、」など加えると、良い会社だと思っている雰囲気を伝えることができ、印象アップにつながります。
HPに社員紹介欄を設けている会社がほとんどであるため、事前にチェックした上で、記載があれば名前を出してみると会話が弾んで面接の場の雰囲気がよくなるケースも多いです。
得意な物件や力を入れていきたいエリアはありますか?
会社として取り扱いが多く得意としているような物件や今後、力を入れたい物件を質問するのもやる気や本気度が伝わり印象アップにつながります。
HPに取り扱い物件を載せている会社が多いので、経験者であれば事前にチェックした上で、傾向をつかんでおきましょう。
「HPを拝見し、○○物件の取り扱いが多い印象を受けましたが、御社の中で得意としている、または力を入れていきたい認識で合っていますか?」という聞き方だと経験や知識をアピールでき更に印象アップです。
今後どのような事業展開を考えていますか?
ベンチャー企業のように創業して間もない企業であれば、今後の事業展開を聞くのも良い質問です。
大企業のように人事担当者が面接官である場合にはあまり適していませんが、中小企業で役員レベルが面接する場合、今後のビジョンだけでなく会社への熱い想いを聞くことができるかもしれません。
「今の事業で急成長中かと思いますが、」などを加えると、更に面接官への印象がアップし、より話を弾ませる効果があります。
○○社長はどんな方ですか?
求人内容で社長との距離が近いことをアピールしている会社であれば、社長の印象を聞く質問も効果的です。
社長面接ではないときに限られますが、社長の印象を聞いておくことで面接が進んで社長面接になった場合や入社後の参考にもなります。
「どんな人が好かれますか?」や「社長にご挨拶するときに気を付けることがあれば知りたいです。」など、少し掘り下げた質問をすると思わぬ本音が出て、話が盛り上がる場合もあります。
業務内容についての逆質問
次に業務内容についての質問例を紹介します。
業務内容については、入社後に成果を出して活躍したい気持ちや学ぶ姿勢など、やる気や本気度をアピールできるような質問をすると効果的です。
実際に、仕事をする際のヒントになる内容でもあるので、事前に内容を考えた上で、ぜひ積極的に質問してみましょう。
トップセールスの営業成績を知りたいです。
営業であればトップセールスの営業成績を質問することでやる気や好奇心をアピールできます。
面接官からの回答に、「すごいですね!でも追いつき追い越せるよう努力します。」、「どんな点が他の方とは違いますか?」などの反応をすると印象が良くなるのでおすすめです。
面接官から「トップセールスを目指してるのですか?」と聞かれた際は、すぐに「はい!そうなれるように努力します」など、やる気ある元気な回答を意識しましょう。
仕事における難しさはどのような点ですか?
面接官が希望している職種と同じである場合は、仕事の難しさを聞くのも良い質問で、実際に入社後にも役に立つメリットがあります。
事前に調べる中で、難しいと感じた点は、「○○の点が難しい点だと感じたのですが、いかがですか?」など、入社前から業務について自分なりに考えていることをアピールすると印象アップにつながります。
入社までに学んでおくべき知識はありますか?
入社までに学んでおくことを聞く質問は、やる気や学ぶ姿勢をアピールできる良い質問です。
「特にないので元気に入社してきてください」など、基本的にないと返ってきますが、具体的なアドバイスをもらった場合には、感謝を伝えましょう。
業務において気をつけておくべき点はありますか?
業務上の注意点を質問することは、仕事において慎重で真面目な印象を与えます。
未経験で業務が全く分からない場合、「未経験なのでミスをしないか不安もあるのですが、」などの前置きをすると謙虚な印象を与えることにもつながります。
法律関係の勉強経験がないのですが宅建の合格は大変ですか?
不動産業界ならではですが、宅建受験についての質問も効果的です。
宅建取得に意欲的であることやなんとなく謙虚さをアピールできるメリットがあります。
未経験で宅建受験の経験がない人に限った質問ですが、宅建取得への意欲が高い人材は、面接官からの印象がよく、評価を上げるポイントになります。
最も競合する会社はどこですか?
競合他社についての質問も学ぶ姿勢や好奇心をアピールするのに効果的です。
業界理解が足りないと判断される場合もあるため、経験者にはあまりおすすめできない質問ですが、未経験であれば、問題ありません。
競合他社を聞いた上で「後ほど、○○社についても調べてみます。」など、学ぶ姿勢や考える姿勢をアピールすることで印象がアップします。
経験者である場合は、自分が担当する業務の競合を調べた上で自社の優位性の仮説を立て質問し、自分ならどういったやり方で貢献するかを伝えた上で質問に繋げることで、積極的な姿勢をアピールできます。
不動産に関するニュースや市場環境についての質問
ここでは、不動産に関するニュースや市場環境についての質問例です。
ある程度の知識が必要になる質問であり、基本的に持論を伝えた上で面接官の意見を聞くことになるため、上から目線や知ったかぶりな印象を与えないように注意しましょう。
不動産価格は今後○○になると予想しているのですがいかがでしょうか?
不動産価格は、メディアで取り上げられることが多い情報であり常に変動しているため、逆質問することで情報収集への積極性や考える姿勢をアピールできます。
「不動産価格はどうなりそうですか?」など、丸投げ質問は逆効果なので、自分の持論を持った上でその環境が自社に及ぼす影響を踏まえた上で質問することが大切です。
今後○○需要が高まると思うのですがいかがでしょうか?
不動産は時代によってニーズが変わるため、トレンドに沿った質問も効果的です。
「社内コミュニケーションのツールにチャットアプリを使う会社が増えており、出社の必要性が低下しているため、都市部から少し離れた郊外の戸建物件に需要が高まりそう」など、持論を考え、自社サービスへの影響を考慮した質問内容を意識しましょう。
今後のイベントによって○○エリアに注目しているのですがいかがでしょうか?
大型のイベントや再開発・交通網の発達など、特定エリアについての質問や意見をしてみるのも効果があります。
今で言うと大阪万博の開催やリニアの開通、今後の開発予定地など、地価の高騰が期待できるエリアが該当します。
「リニア開通予定の○○エリアでは、今まさに駅周辺の開発が進んでいる状況ですが、御社でも今後力を入れていく予定はありますか?」など、理論立てて話すことで不動産への熱意や興味を伝える効果があります。
逆質問で事前にチェックするべきポイント
最後に、逆質問で事前にチェックするべきポイントを紹介します。
質問することで逆効果にならないよう、以下のポイントを意識した上で、内容を考えましょう。
上から目線に感じる質問はNG
上から目線で面接官が不快になる質問は絶対にやめましょう。
内容が同じでも伝え方で上から目線に感じる場合もあります。
ストレートに「御社の強みは何ですか?」「御社で働く一番のメリットは何ですか?」ではなく、上記で紹介した質問例のように言い回しに気を付けて伝えることが大切です。
HPに書いてある内容の逆質問はNG
HPに記載がある内容の逆質問は、何も調べずに来ている、やる気がない印象を与えます。
「売上はどのくらいですか?」「他ではどのようなエリアに展開していますか?」など、調べれば分かる内容は、印象ダウンにつながるので注意しましょう。
業界理解と企業理解を深めておく
面接対策の基本ですが、業界理解と企業理解を深めておくことも大切です。
逆質問の内容を濃くするためにも業界と企業のリサーチはしっかりと行いましょう。
相手によって質問内容を変える
相手によって質問内容を変えることは逆質問において大切なポイントです。
例えば、人事担当に営業職のことを聞いても具体的な内容は返ってきません。
同じ質問の内容でも相手の性格によって印象が下がる場合もあるため、相手の職種や役職、性格などを考慮した上で質問を選びましょう。
事前に質問内容を考えておく
逆質問は、その場で考えず、事前にいくつかの質問内容を準備しておくことで、面接時に何も浮かんでこないリスクを防ぐことができます。
質問は、自分がその会社で活躍する事、キャリアを考えた時に自然と発生して浮かんでくることが唯一無二で刺さる質問になる可能性が高いです。
まずは自分が働いている姿を具体的にイメージすること、会社を調べることが重要であるため、イメージやリサーチをしっかり行った上で、質問内容を考えておきましょう。
未経験者の面接対策はプロにお願いしよう
今回は、逆質問について解説しましたが、未経験の面接対策は、転職のプロにお願いすることをおすすめします。
逆質問一つにおいても、考え方や伝え方を正しく行うのは難しく、特に未経験者の場合は、ハードルが高いです。
正しく効果的な面接対策を行い、希望する会社に合格するために、ぜひ面接対策のプロに一度相談してみてください。
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