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不動産営業は本当にきついのか?その理由と転職時の注意点を解説

2023年12月07日

不動産営業に興味はあるけどやっていけるか不安。一般的にきついイメージの不動産営業ですが、働いてみると厳しい側面はあるものの魅⼒も多い仕事です。今回は、不動産営業がきついと言われる理由や向いている人の特徴、転職時の注意点などについて解説します。

こんな⼈におすすめの記事

・不動産営業に興味がある
・不動産営業に転職したいけど不安がある
・自分が不動産営業に向いているか知りたい

不動産営業は本当にきついのか?捉え方について

一般的にきついイメージがある不動産営業の仕事ですが、どのように捉えれば良いのでしょうか?不動産業界に限らず、どの仕事でも共通する考え方ですが、あくまでフラットに見ることが重要です。

冒頭で述べたように、人によっては不動産営業はとてもやりがいがあり、向いている人にとっては魅力的な仕事です。

実際、不動産営業は、年齢に関係なく働ける仕事であるため、若いうちから定年までずっと営業として働く人もいます。

働いてみるとイメージと全然違うという場合もあるため、不動産営業=きついという先入観を持たずに客観的に見ることが大切です。なぜ不動産営業はきついと言われるのか、見ていきましょう。

不動産営業がきついと言われる理由5選

ここでは、不動産営業がきついと言われる5つの理由について解説します。

一般論として、不動産営業は以下のような理由できついと言われることが多いです。

市況に左右されやすい

不動産は景気によって価格が大きく変化するため、営業として成果を上げる上で、市況に大きく左右される難しさがあります。

金利変動や建築資材の高騰、コロナ禍に代表される人々の生活スタイルの変化など、社会情勢によって、売買価格や取引件数は大きく変わります。

市況が良い状況だと不動産会社は、積極的に不動産を買い取りますが、在庫過多になった瞬間に買い控えがおきると、価格は一気に下落します。

買取が活発である状況は、不動産市況が良い場合の典型的な状況ですが、同時に売り物件の価格がつり上がり、一般個人の買い控えが起こる原因にもなります。

不動産の市況は良い時と悪い時を交互に繰り返し、社会情勢の変化は予測しにくい要素も多いため、リスクが高く、対応がきついと思っている人も多いです。

法改正への対応や専門知識のキャッチアップが必要

不動産取引は、宅建業法によって規制されており、たびたび法改正がなされます。

法改正がなされると取引方法の変更や契約内容を修正するなど、営業として改正された法律に合わせた対応をしなければなりません。

また、常に専門知識のキャッチアップが必要であり、新しい情報を積極的に収集する必要もあります。

近年では、ITの浸透に伴いオンライン重説なども利用されていますが、それも法改正により解禁されました。

このように新しい法改正への対応や新しい情報による専門知識のキャッチアップが求められることも不動産営業がきついと言われる理由です。

不動産は2つとして同じものがない

不動産は2つとして同じものがなく、個別具体的です。再現性がないこともあり、営業が難しいと言われます。

一般的に製造される商品などのように、同じ説明を繰り返して、営業ができるわけではありません。

また、売主さま、買主さまも1人1人違う人間であり、不動産への想いも異なります。

営業をする上で、1つの物件、1人の顧客に対して個別の対応が求められることは、不動産営業の醍醐味でもありますが、同時にきついと言われる理由にもなっています。

高額なためトラブルが増えることもある

不動産は高額商品であるため、取引時のトラブルが多くメンタル的にきついとも言われます。

特に、売買取引は、数千万円〜数億円の取引になる場合もあり、何か1つの失敗が大きなトラブルにつながることも少なくありません。

1つの取引が会社の業績に与える影響も大きいため、やりがいや報酬も大きいですが、その分責任も重大な仕事と言えます。

ライフワークバランスが取りづらい場合がある

不動産営業の仕事は、顧客からの連絡があると休日や仕事終わりの業務時間外に対応する場合もあるため、ライフワークバランスが取りづらい仕事と言われています。

顧客とのやり取りやスケジュール調整の仕方によって、ある程度は、業務時間外の仕事の発生を防ぐことができますが、現実的にゼロにするのは難しいです。

不動産営業に限らず、営業職であれば仕方ないこととも言えますが、ライフワークバランス重視の仕事がしたい場合には、きつく感じてしまう人もいるかも知れません。

不動産営業の種類と仕事内容

1口に不動産営業と言っても、営業の種類によって仕事内容は、異なります。

ここでは、不動産営業の種類とそれぞれの仕事内容について解説するので、どれが自分に合っているか一緒に考えてみましょう。

売買仲介

不動産営業の中で最も一般的に知られているのが、売買仲介です。

東急リバブルや三井のリハウス、野村の仲介など、テレビCⅯなどで誰もが知っている大手不動産会社は、売買仲介の会社が多いです。

その名の通り、不動産の売買取引を仲介する仕事であり、契約が成立すると売主と買主から仲介手数料が発生します。

主な仕事内容は、物件査定や現地案内、契約書の作成、契約業務などであり、売買におけるさまざまな取引を経験できるため、不動産の専門知識が身につきやすい仕事です。

賃貸仲介

不動産仲介の仕事は、売買だけでなく賃貸仲介もあります。

賃貸仲介は、賃貸物件の仲介をする仕事であり、売買と同じく手数料で収入を得る仕事です。

仕事内容は、売買仲介とそこまで変わらず、物件の案内や契約書の作成、契約業務と合わせて会社によっては、物件オーナーとのやり取りをする場合もあります。

家を実際に借りたことがある人にはイメージのつきやすい仕事かもしれません。

自社物件販売

自社物件販売とは、分譲戸建やマンション、投資用不動産など、自社で開発した物件を販売する仕事です。

いわゆるデベロッパーと言われる会社の販売営業であり、顧客への電話営業やポスティング、顧客との商談、契約業務が、主な仕事内容になります。

テレビCⅯやウェブ広告をはじめ、広告に力を入れている会社が多く、営業スタイルも反響営業のスタイルを取っている場合が多いです。

不動産仕入

一般的には、あまり知られていない仕事ですが、不動産仕入という営業もあります。

その名の通り不動産を仕入れる(買い取る)仕事であり、地主や売買仲介会社から売り物件の情報をもらい、自社で加工して再販することを目的に物件を買い取ります。

わかりやすく単純化すると、1000万円で仕入れた物件を300万円でリフォームし、1500万円で販売すると、利益が200万円残ります。

不動産仕入をする会社は、主に分譲戸建・マンションのデベロッパー、土地分譲、リノベ再販業者があり、それぞれ買い取る不動産も異なります。

不動産営業に向いている人の特徴6選

ここでは、不動産営業に向いている人の特徴を6つ紹介します。

自分が不動産営業に向いているか不安という人は、参考にしてください。

キャリアの幅を広げたい

まず、キャリアの幅を広げたい人です。

不動産営業は、先述したように売買や賃貸など、いくつかの種類があり、それぞれ応用が効きやすい仕事です。

将来的に、転職や独立などに繋げる人もいるため、キャリアの幅を広くもっておきたい人には、適した仕事と言えます。

成果が給料や社内評価に反映される仕事がしたい

次に、自分の成果が給料や社内の評価に反映される仕事がしたい人は、不動産営業に向いています。

不動産営業は、営業成果が社内評価に直結する仕事であり、昇給や昇格に大きな影響を与えます。

年齢に関係なく、成果次第で給料と社内評価が決まるので、若いうちから活躍して出世したいという人にもおすすめです。

専門知識を身につけたい

専門知識を身に付けたい人も不動産営業に向いています。

不動産は、一般的に知られていないような専門知識が多く、不動産のスペシャリストになれば、幅広い仕事に対応できます。

誰にも負けない専門知識をつければ、売買から開発、賃貸から管理といったような横展開も可能ですので、専門性を身に付けたい人に、不動産営業はおすすめです。

やりがいの大きな仕事がしたい

不動産は、扱う商品が高額であり、営業成果を上げれば給料や社内評価に反映されるため、やりがいの大きな仕事です。

先述したようにトラブルが発生することもありますが、同時に、顧客から大きく感謝されることも多くあります。

自分の努力が、会社や取引先、顧客からの評価に繋がるため、仕事にやりがいを求める人に不動産営業は、とても向いている仕事です。

お客さまと直接かかわる仕事がしたい

直接、エンドユーザーにあたるお客さまと関わる仕事がしたいという人も不動産営業に向いています。

売買でも賃貸でも、不動産営業は、直接お客さまに商品やサービスを提供でき、感謝の言葉をもらうことができます。

商品が高額である分、責任は大きいですが、その分、満足や感謝の言葉をもらった時の感動や達成感は、不動産営業の大きな醍醐味です。

不動産や住宅が好き

街並みや家を見るのが好きなど、不動産や住宅が好きという人も不動産営業は向いています。

不動産営業は、仕事のやりがいや努力も大切ですが、同時に不動産が好きという根本的な気持ちも大切です。

実際、不動産業界でずっと働いている人は、お金ややりがいと同じくらい不動産が好きという気持ちを持つ人が多いです。

すべてが違う不動産であるからこその面白さがあるため、不動産や住宅が好きな人は、ぜひ不動産営業にチャレンジしてみましょう。

転職時に注意するべきポイント4選

最後に、不動産営業に転職する際に注意するべきポイントを大きく4つ解説します。

不動産営業において働く会社選びは、とても大切なので、これから転職する人は、以下の内容を参考に、転職先選びに役立ててください。

企業のホスピタリティや理念を確認する

まず、企業のホスピタリティや理念を確認することです。

顧客や従業員にどのような接し方をしているか、面接や応対などについても細かくチェックしましょう。
会社が掲げる理念=価値観であるため、自分に合った価値観の会社であるかも判断のポイントです。

ネット上の口コミやSNSも判断材料にする

次に、ネット上の口コミやSNSもチェックしましょう。

会社としてX(旧Twitter)やYoutubeで情報発信している場合もあり、その会社の雰囲気が分かるでしょう。

Google口コミなども参考にはなるものの、注意点として、全てのユーザーが善意を持ってコメントしているわけではないため、あくまで1つの参考として活用することをおすすめします。

会社の方向性や業績をチェックする

会社の方向性や業績をチェックすることも大切なポイントです。

上場企業の場合は、IR資料などもチェックしてみましょう。

会社の業績が悪い場合、なぜ業績が悪いのか?一時的なものなのか?今後、それを踏まえてどのような方向性を会社として目指しているのか?を考えることで、将来性を見据えることもできます。

また、業績はよくても、会社の方向性が自分のやりたいことと合っていない場合、転職後のミスマッチが起こる可能性が高いです。

会社の方向性や業績は、可能な限り自分でリサーチして、会社の状況を事前にチェックしておくことが大切です。どうしてもわからない点や疑問に思う点などは、面接で確認してみましょう。

現場社員の方の雰囲気も確認する

現場社員の方の雰囲気も確認するべきポイントです。

面接の担当が、人事の方である場合、営業とはまた雰囲気が違う場合もあるでしょう。

面接ではその辺りもチェックし、もし可能であれば、現場の方と話す機会を設けてもらうことをおすすめします。

まとめ

今回は、不動産営業がきついと言われる理由や向いている人の特徴、転職時の注意点などについて解説しました。

不動産営業のきつさは、人それぞれで異なり、人によっては、あまりきつさを感じないという人もいます。

同じ不動産営業でも種類はさまざまであり、仕事内容も異なるため、自分に合った仕事を選択することも可能です。

会社によって雰囲気も異なるため、解説した会社選びのポイントなども参考にしながら、不動産営業に興味がある人は、ぜひチャレンジしてみてください。


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あなたにマッチした、不動産業界での働き方を一緒に考えていきましょう。

監修

不動産のOTOMO

不動産ブロガー。30歳未経験で不動産業界に転職し、営業や企画に携わり、宅建も取得。不動産業界の魅力を伝えるため「不動産のOTOMO」ブログ運営を開始し、累計40万PVに到達。JOBRIDGEの理念に共感し、不動産業界の魅力を伝えるコンテンツを配信中。 資格:宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)

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