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不動産営業のボーナスの仕組みは?インセンティブや給与体系について解説

2024年04月16日

不動産営業のボーナスってどんな仕組み?会社ごとに異なるインセンティブや給与体系を知りたい。

今回は、そのような方に向けて不動産営業のボーナスの仕組みやインセンティブ、給与体系の種類について解説します。不動産業界は、会社によって給与体系が大きく異なるので、自分に合っている形態を探すためにも、参考にしてみてください。

こんな⼈におすすめの記事
・不動産業界におけるボーナスの仕組みを知りたい
・会社ごとのインセンティブや給与体系の違いを知りたい
・どの給与体系が自分に合っているのか知りたい

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不動産営業のボーナスは何で決まる?

まず不動産営業のボーナスはどのように決まるのか、その仕組みについて解説します。

結論としてボーナスの仕組みは会社によって異なりますが、ここでは不動産営業で一般的な3種類を順番に紹介します。

会社の業績と個々の営業成果で評価される

世間一般的であり大手不動産会社で多く取り入れられているのが、会社の業績と個々の成果に応じた評価によって支給額が決まる仕組みです。

会社によって支給額がほとんど決まっているケースもあれば、会社の業績と個人の成果、どちらか一方で決まる会社もあります。

基本的にボーナスの額が安定している支給方法ですが、他の業界と比較して、不動産業界は個々の成果によって支給額の乖離が大きい傾向にあります。

ボーナスとしてインセンティブが支給される会社もある

営業成果によるインセンティブが、すべてボーナスとして支給される会社もあります。

あくまで成果に応じたインセンティブなので、ボーナスの支給額が完全に成果による点が特徴です。

会社の業績に関係なく個人の成果に応じて支給されるため、メリットもあれば、逆にいうと業績が良くても成果を上げないと支給されないデメリットもあります。

毎年の支給回数は会社によって異なり、インセンティブを年2回のボーナスで支給する場合や、4半期ごとに年4回のボーナスを支給する会社もあります。

インセンティブがすべてボーナスに反映されるため、成果を出せば1回のボーナスで高収入を実現することも可能です。

ボーナスなしで月々の給与にインセンティブが反映される会社も

ボーナスの制度がそもそもなく、営業成果によるインセンティブが月々の給与に反映される会社もあります。

ボーナスがないことに違和感を感じるかも知れませんが、仲介の客付会社(販売会社)をはじめ不動産業界の営業職では、比較的多い給与体系です。

例えば売買契約をして会社に利益貢献すると、その利益に応じてインセンティブが固定給と一緒に支給されるなど、利益や売上に対して会社で定めた割合が支給されます。

完全に成果主義の支給方法ですが、未経験でも契約すると、すぐにインセンティブをもらえる点は大きなメリットです。

不動産営業で一般的な給与体系3種類を紹介

ここでは、不動産営業で一般的な3種類の給与体系について解説します。

不動産業界は会社によって給与体系が大きく異なる特徴があるため、転職先を選ぶ際はしっかりチェックすることが大切です。

他の業界と比較して、面接時に給与面の話をしやすい業界であるため、入社後のミスマッチにつながらないよう、以下の内容を参考に不動産の給与事情を把握しておきましょう。

完全固定給

インセンティブのイメージが強い不動産業界にも、完全固定給の会社はあります。

固定給のみの会社に入社すると、毎月の給与と会社で定められた一定のボーナスが支給されるので、安定した収入を得られる点がメリットです。

ボーナスについても業績によって多少の変動はあるものの、会社によって定められた「月給の〇か月分」など、ほぼ固定された額が安定して支給されます。

不動産管理を専門にした会社や賃貸仲介会社は、完全固定給の場合が多いです。

完全固定給の給与シミュレーション

毎月の給与とほぼ一定のボーナスだけなのでシミュレーションの仕方は至ってシンプルです。

毎月の給与が30万円、ボーナスが年間4か月分の場合、年収は以下のようになります。

〇『(30万円×12か月)+(30万円×4か月)=480万円』

また、完全固定給であるからといって給与が上がらないかと言うとそんなことはありません。

毎年の昇給や昇格、また業績アップによって年収アップは期待できるので、将来的な収入に不安がある人は安心してください。

固定給+インセンティブ

不動産営業で最も多いのが、固定給と合わせて営業成果に応じたインセンティブが支給される給与体系です。

インセンティブは営業成果による出来高制であり、月々の給与に反映される会社とボーナスに反映される会社があります。

成果主義である不動産営業の世界では、一般的な給与体系であり、年齢や学歴・職歴に関係なく実力次第で高収入を実現させることも可能です。

固定給とインセンティブがある不動産営業の職種は幅広いですが、売買仲介や自社販売、不動産買取など、売買取引の仕事がメインとなります。

固定給+インセンティブの給与シミュレーション

毎月の固定給と合わせて成果に応じたインセンティブが支給される場合、インセンティブは売上や利益に一定率をかけ合わせて計算されるのが一般的です。

毎月の固定給が25万円、会社に計上した年間利益が3,000万円で、利益の10%がインセンティブとして支給される場合、年収は以下のようになります。

〇『(25万円×12か月)+(3,000万円×10%)=600万円』

インセンティブの計算方法や支給方法は、会社によって大きく異なりますが、成果を上げるほど高収入を期待できる点は共通しています。

転職活動の際には会社ごとのインセンティブ制度をしっかりチェックし、より自分の考え方や働き方に合った会社を選ぶようにしましょう。

フルコミッション

通称「フルコミ営業」と呼ばれる完全出来高制のフルコミッションもあります。

働き方としては個人事業主に該当し、収入は会社員のような給与ではなく、業務委託しているエージェントから報酬として支払われます。

不動産エージェントは、登録すると一定のロイヤリティーを支払うことで、ブランドの看板だけ借りて営業活動を行うことができ、成果を上げると高額な報酬が発生する仕組みです。

職種としては仲介営業に該当し、売買物件を中心に賃貸物件を扱うこともできます。

フランチャイズに類似した働き方ですが、集客力がエージェントによって異なり、売上はすべて自己責任になるので、人脈や経験値、営業力に自信がない限り、あまりおすすめではありません。

フルコミッションの給与シミュレーション

フルコミッションの場合、エージェントによって報酬やロイヤリティーが異なります。

基本的に稼いだ仲介手数料に対して一定率をかけ合わせた金額が業務委託料として自らの報酬となり、固定給は一切ないのが特徴です。

エージェントに計上した年間の仲介手数料が2,000万円で、50%が業務委託料になる場合、年間の売上は以下のようになります。

〇『2,000万円×50%=1,000万円』

フルコミ営業は利益に対する報酬の割合が多いため、一見すると高収入に感じますが、これはあくまで売上であり、ロイヤリティーの負担だけでなく営業経費はすべて実費になります。

仮に売上がゼロでもロイヤリティーは一定額支払う必要があるため、経験や人脈が豊富なベテラン営業や士業関係者で他の業務から案件を獲得する必要があります。

どれがおすすめ?給与体系ごとに向いている人の特徴

解説してきたように、同じ不動産営業でも給与体系は会社によって異なります。

ここでは、給与体系ごとに向いている人の特徴について解説するので、自分に合った給与体系や働き方はどれか考えるための参考にしてみてください。

「安定した給与がほしい」は完全固定給

とにかく安定した給与を望む人は完全固定給がおすすめです。

固定給と合わせてインセンティブがある会社は成果を上げた分、高い報酬を得られるメリットはありますが、基本的に固定給の部分は低く設定されています。

固定給ベースで比較すると完全固定給の会社は、高く設定されているため、成果に応じたインセンティブより安定した固定給がほしい人にはメリットが大きいです。

「営業成果を上げて稼ぎたいけど固定給はほしい」は固定給+インセンティブ

不動産営業ならではの成果に応じたインセンティブはほしいけど、一定の固定給は確保したい人は、「固定給+インセンティブ」の給与体系がおすすめです。

インセンティブの制度は会社によって異なりますが、一般的に売上や利益に対して会社ごとに決まった割合を乗じた金額が支給されます。

基本的に固定給が高い会社はインセンティブ割合が低く、逆に固定給低い会社はインセンティブ割合が高い傾向にあるので、会社選びの際には注意しましょう。

またインセンティブの支給方法もボーナスに反映される場合や月々の給与に反映される会社もあるので、自分に合った給与システムを選ぶことが大切です。

「経験と人脈で青天井に稼ぎたい」はフルコミッション

すでにある経験や人脈を活かして青天井に稼ぎたい人は、フルコミッションの営業もおすすめです。

独立できるレベルで経験と人脈がある人であれば、不動産エージェントのサービスを利用してロイヤリティーを払うことで、営業活動ができるメリットがあります。

エージェントによっては広告活動や事務作業のサポートをしてくれる場合もあるため、登録の際には条件面をしっかり確認しましょう。

税理士や司法書士など、他の業務をする中で、案件の発生が期待できる人にもおすすめです。

動産エージェントの中には未経験から独立できることをアピールしているケースもありますが、経験や人脈があって初めて成り立つ働き方であるため未経験者には決しておすすめしません。

より高収入を目指せる不動産営業3選

最後に不動産営業の中でも高収入を目指しやすい職種を3つ紹介します。

どれも未経験からチャレンジできるので異業種から不動産営業への転職に興味がある人にもおすすめです。

売買仲介営業

不動産営業で王道な売買仲介の仕事は未経験からスタートでき、高収入を目指すことも可能です。

20代で年収1,000万円以上を達成している人も珍しくないため、とても夢のある仕事と言えます。

未経験ではじめから売買仲介は抵抗があるという人は、賃貸仲介のスタートもおすすめです。

投資用不動産営業

売買の中でも特に1件あたりの単価が高い投資用不動産営業は、高収入を目指せるだけでなく、高い営業スキルや専門知識が身につきます。

未経験から募集している会社も多いため、高いレベルの不動産営業に挑戦したい人はおすすめです。

インセンティブの割合が高く、成果を上げれば20代で年収2,000万円から3,000万円以上稼ぐような人もいますが、その分固定給が低い会社もあるため、転職時は注意しましょう。

不動産買取営業

分譲マンションや分譲戸建、リノベ再販のように転売を目的として不動産を買い取る仕事もあります。

あまり知られていない仕事ではありますが、マンションや戸建の分譲事業を展開するデベロッパーの買取営業は、不動産営業の中で花形とされる仕事です。

各プロジェクトの利益によってインセンティブが支給されるため、大型現場になるほど報酬は高くなり、1度のインセンティブが多額のケースもあります。

高度な不動産知識や豊富な経験が必要になるため、主にベテラン営業が多い仕事ですが、未経験から募集している会社もあるため、興味がある人はぜひチャレンジしてみてください。

まとめ

今回は不動産営業のボーナスについて、仕組みや会社ごとに異なる給与体系の種類を解説しました。

ボーナスを支給する不動産会社は多いですが、支給額の算出方法や支給方法は会社によって違います。

転職を検討する場合は会社ごとの給与体系をしっかりチェックし、どれが自分に合っているか考えた上で会社選びをしましょう。

LIFULLが運営する不動産業界専門の転職支援サービスでは、宅建に挑戦中の方を含め、未経験の方のサポートも積極的に行っています。

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あなたにマッチした、不動産業界での働き方を一緒に考えていきましょう。

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監修

不動産のOTOMO

不動産ブロガー。30歳未経験で不動産業界に転職し、営業や企画に携わり、宅建も取得。不動産業界の魅力を伝えるため「不動産のOTOMO」ブログ運営を開始し、累計40万PVに到達。JOBRIDGEの理念に共感し、不動産業界の魅力を伝えるコンテンツを配信中。 資格:宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)

【転職ストーリーVOL.6】製造業から未経験で不動産業界への挑戦!
【経験者】規格型注文住宅の営業職